TECHNOLOGYテクノロジー

より良い音空間のために

我々ボーズは、単に音響機器をコンポーネント単位で提供するだけでなく、
あらゆる空間の特性と目的に合わせた「テクノロジー」の開発とシステム設計、
そして 最終的にスピーカーから出る「出音」までを含めた
「より良い音空間」を提供しています。

より良い音空間のために

テクノロジー

プロフェッショナル サウンドシステムに使われているテクノロジーをご紹介します。

MODELERモデラー

img_technologyModeler

言うまでも無く、音は目には見えません。可聴帯域周波数内の音は、その波長の関係から異なる位置にある音源同士が干渉し、視覚的な想像とはまったく異なった音の分布を起こします。

そのため、音源が複数存在する大きな空間では、スピーカーは見えるのに音は良く聞こえない等の問題が頻繁に発生します。音の複雑な振る舞いを物理現象として捕らえ計算により予測することはある程度の精度で可能ではあるものの、その計算量は莫大なものとなるため、旧来は経験や勘に基づく設計が行われてきました。 昨今では、パーソナルコンピュータの普及とCPUやGPUの演算能力が向上し、この音の振る舞いを物理的に計算し、それをグラフィックスを使って視覚的に表現するということが容易にできる環境が整いました。

そして、これに必要なルームモデル(設置される空間)の作成やスピーカと内装材料のデータベース、音響設計に必要とされる音の解析を一つのソフトとしてまとめ、より正確な音響設計を可能にしたのが「モデラー」です。 この「モデラー」により事前に場内における音の分布状況や各場所における周波数特性やエコーパターンなどを計算し、その結果を総合的に検討したり、明瞭度の物理指標であるSTI値を算出することで、旧来に比べ遥かに水準の高い音響設計が可能となりました。

AUDITIONERオーディショナー

img_technologyAuditioner

「オーディショナー」はボーズ独自の音響心理学、音響物理学、そしてコンピュータサイエンスの各分野における技術を集積して生まれた、音響デザインの可聴化システムです。

「モデラー」によりデザインされた空間と音響システムは、実際に施工を行うことなしに「オーディショナー」により耳で聞いて確認することができます。 これまで「オーディショナー」により世界的に多くの音響設計が行われ、その正確な予測精度により、音響的に困難な空間においてもすばらしい音環境を提供することを実現しています。

サウジアラビアのメッカにあるモスク、アメリカの代表的な屋内スタジアムである「スーパードーム」、フロリダの「ユニバーサル・アイランズ・オブ・アドベンチャー」、さらに国内ではワールドカップの会場となった「宮城スタジアム」、ホンダ所有のレーシングサーキットである「ツインリンクもてぎ」をはじめ、スタジアムから教会まで、世界で100件以上の施設の音響システムが「オーディショナー」により設計されています。

PHASE CONTROL位相制御

img_technologyPhase

ボーズの業務用スピーカーにおいて革命的とも言える製品の「Panaray®502A」。これはコーン型フルレンジユニットを使用したアレイ型スピーカーとして初めて、指向性のコントロールつまり定指向性を実現したスピーカーです。

過去の経験から指向性制御の重要性を学んだボーズは、高精度のスピーカー設計プログラム“ アレイキャド” を開発。「Panaray®502A」はこの「アレイキャド」を使用して設計したことで、ユニット相互間の位相制御を可能にし、きわめて正確な指向性のコントロールを実現しました。

LINE ARRAYラインアレイ

img_technologyLineArray

ラインアレイスピーカーとは線状音源理論を応用したスピーカーシステムを指し、通常ドライバーユニットが縦一列に並んで配置されています。

一般的なスピーカーの場合、距離が2倍になるとカバーエリアは垂直・水平方向とも2倍になるため面積は4倍となり、対面積当たりの音響エネルギーは4分1になります。一方、ラインアレイスピーカーではカバーエリアは線状音源の理論どおり、垂直方向はそのままで水平方向のみ2倍となるため、音響エネルギーの減衰は著しく少なくなります。

このため、音の上下方向への放射を抑え、さらに音響出力も点音源に比べて低くできるため、残響の多い空間でも高い明瞭性と優れた遠達性を実現しながら、ハウリングにも強いという特長を持っています。

ボーズではホールや教会の礼拝堂をはじめとした残響の多い空間や、教室や会議室などスピーチの明瞭度が重視される空間に最適な、モジュラー型のラインアレイスピーカーを販売しています。高い明瞭性と優れた音質を提供する上、インテリアデザインも損なわずにすっきりと設置することができます。

ボーズのラインアレイスピーカーはこちら

BASS ARRAYベースアレイ

「ベースアレイ」は、低音域の音の指向性を制御するためにボーズにより開発され実用化されたテクノロジーです。
基本的には複数のベースボックの配置と各ボックスごとに個別に信号処理を施すことで、かなり自由度の高い指向性のパターンと主軸方向の制御を可能としています。
ベースボックスを立体的に配置することで、水平垂直両方向の制御が可能となる上、信号制御のパラメータのプリセットを行うことで、スピーカーの構成と配置を変更せずに、指向性のパターンをさまざまに変化させることも可能です。 これにより、アリーナ中央に設置されたセンタークラスターより、客席全体をカバーしたり、アリーナ面のみとしたり、さらにはアリーナの半分だけを対象とするなど、これまで高音域用の定指向性ホーンでしか行うことのできなかったパターン制御が、全周波数帯域で実現できるようになりました。

img_technologyBasearray

場内に均一でクリアな音を提供することのできる画期的な技術

しかし「ベースアレイ」の真の功績はこれだけではありません。「ベースアレイ」は、カバーエリアの正確なコントロールによる場内の音質の均一化と、低音の集中によるブーミーな音の解消ができる技術なのです。(図1)

従来のスピーカークラスタでは、中高音域は定指向性ホーンの効果により比較的均一な周波数特性が実現されていました。しかし低音域においては従来のダイレクトラジエータ型のウーハでは不可能であったことから、中高音域と低音域では指向性のパターンがまったく異なってしまうのが実情でした。

これは結果として場内で不均一な音質を招き、さらにアリーナで見られる典型的なセンタークラスタでは、ベースボックスを円弧状に配置することで、視覚的にはスピーカークラスタから出た音が周囲に広がるような構成となっていますが、現実は低音が円周上に並べられた各音源より等距離となるクラスタの真下方向のみに集中してしまいます。そのためセンタークラスタの直下では低音のみが集中し、周囲や肝心な客席には低音がほとんど届きません。 (図2)

またスピーカークラスタ直下に放射された音は床や天井に反射を繰り返し過剰な残響音となり、結果的に室内全体をブーミーな音としてしまいます。
「ベースアレイ」はこれら従来のベースシステムの起こす問題を解消し、場内に均一でクリアな音を提供することのできる画期的な技術なのです。

ベースアレイの音響シミュレーションはこちら

ソリューション

BOSEが提供する、「より良い音空間」を提供するためのソリューションです。

カスタムインストレーション

CUSTOM INSTALLATIONカスタムインストレーション

ボーズは、高い信頼性、明瞭な拡声、空間特性を考慮した音環境づくり、店舗やホールのインテリアを邪魔しないサイズや、セッティングの容易さ等、 高い品質を求められる業務用空間に適応する製品を長年にわたり徹底追求し開発しています。
そこから培われたノウハウで、ボーズは、アリーナやホール等の大規模空間や、ショッピングモールやビル設備等の中小規模空間に最適な音環境を提供いたします。

詳しく見る

空間の特性と目的に合わせた最適なシステムを提供

音環境を構成する条件は、屋内であれば建築物の構造、壁材、反響などが関係し、野外では広さ、建物との位置関係などが挙げられます。どんなに優れた音響システムがあっても、設置される環境条件を計算に入れなければ、理想的なサウンドを得ることはできません。
カスタムインストレーションでは音響機器をコンポーネント単位で提供するだけでなく、使用される空間に対して最適な機器を完成されたシステムとして提供します。

音響設計ツールによる正確なシミュレーション

音響設計において、さまざまな要因から施工後に初めて問題点が発覚するケースは少なくありません。この問題を解決するために、ボーズでは計画中の空間におけるスピーカーの性能を完成後の音として聴くことにより、事前に評価・確認できるサウンドデザインツール「Auditioner(オーディショナー)」を開発しました。
プロジェクトの設計図面を基に独自のデザインプログラムを駆使し、専門の音響設計デザイナーが正確な音響設計を行います。設計の結果は、「Auditioner(オーディショナー)」によって、施工前に耳で確かめることができます。この画期的な技術により、関係者に専門的な音響技術を要求することなく、全員が設計性能を正確に把握したうえでプロジェクトを進めることが可能になったのです。

正確な音響設計により不要な機材コストを抑え、音場を均一にすることが可能

ボーズの最新コンピューターシミュレーション技術により、空間、設備の設計段階から個々の案件の用途や規模に見合った過不足の無い正確な音響設計が可能です。必要以上に過度な機材を導入したり、後から不要な機材を追加する必要がありません。

また、空間特性を事前に考慮した設計と独自の指向性制御技術により、音響的に困難な条件下でも不要な残響の発生を抑え、均一な音質を実現。空間全体の音場を全帯域に渡って均一にすることができます。

カスタムインストレーションの導入事例はこちら

映画館向け音響システム

CINEMA SOUND SYSTEM映画館向け音響システム

近年のデジタルシネマの特徴として、より多くの情報量を扱うことが可能となってきています。制作側も従来からの既成概念にとらわれること無く、より積極的なサラウンド音声や効果音を演出として取り入れてきており、サラウンドスピーカーにも従来より高いパフォーマンスが要求されています。
ボーズはこの点を重視し、再生機器のワイドレンジ化、劇場内の音場の均一化、伝送ロスの解消を実現しました。記録媒体、再生機器の限界から解放され、製作時の音質のままでの上映が可能となり、制作者の意図に沿った正確なサラウンド効果をシアターの全利用者に提供できます。また、劇場を利用した顧客の満足度も効果的に高めることができます。

詳しく見る

ボーズ・プレミエ・シアター・サウンドシステム

近年のデジタルシネマの特徴として、より多くの情報量を扱うことが可能となってきています。制作側も従来からの既成概念にとらわれること無く、より積極的なサラウンド音声や効果音を演出として取り入れてきており、サラウンドスピーカーにも従来より高いパフォーマンスが要求されています。
ボーズはこの点を重視し、再生機器のワイドレンジ化、劇場内の音場の均一化、伝送ロスの解消を実現しました。記録媒体、再生機器の限界から解放され、製作時の音質のままでの上映が可能となり、制作者の意図に沿った正確なサラウンド効果をシアターの全利用者に提供できます。また、劇場を利用した顧客の満足度も効果的に高めることができます。

優れた音響効果と高いコストパフォーマンスを提供

ボーズは数々の音場設計に活用した音響理論を映画館の音場設計に展開し、新しい時代のデジタルシネマに対応する映画館用音響システム「ボーズ・プレミエ・シアター・サウンドシステム」を開発しました。
このボーズの映画館用音響システムはT-JOY社が、日本初の本格的デジタル・シネマ・コンプレックスとして2000年12月にオープンした「T・ジョイ東広島」の全室6スクリーンに設置され、これまでの映画館音響システムでは得ることができなかった音場再生に成功しました。また、1000席を超える大型シアターから100席程度のミニシアターまで対応するカスタマイズプランにより、優れた音響効果と高いコストパフォーマンスを提供します。

先進のデジタルネットワーキングシステム

映画ソースの音声出力からスピーカー近傍に設置されたアンプの音声入力までの間は全てデジタル領域で信号処理することで、AD/DA変換による音質劣化をゼロにできます。また、映写室からアンプ室までの音声伝送もEthernetにて8chデジタルパケットで伝送するので、音質の劣化を防ぎノイズレスを実現することができます。
さらに、従来の1:1(フィルムの載せ換えで番組を変更)から、多:多(ワンタッチで複数のデジタルソースを、複数のスクリーンに伝送可能)の番組切り替えを実現することもできます。

シアター音響の現状と将来に対応した柔軟なカスタマイズ

将来の完成系を基本に、予算に応じた最適なシステムをプランニングします。専用ウーファーによるサラウンドスピーカーのワイドレンジ化、オーディオネットワークによるコントロールルームからの音声集中配信など、シアターの規模(席数)に合わせて、組み合わせる機材のバリエーションをカスタマイズできます。

建築音響の条件の科学的分析と最適なサウンドシステムを提供

コンピューターシミュレーションを活用し、建築・電気両面から確かな裏付けのシステム設計を行います。また、最新の計測システムの活用と心理音響学に基づき、空間偏差、チャンネルバランス、伝達関数を考慮しながら、映画の再生音として違和感の無い、聴感印象を重視した自然な音づくりを行います。

映画館向け音響システムの導入事例はこちら

店舗/商業空間向け音響システム

BUSINESS MUSIC SYSTEM店舗/商業空間向け音響システム

インテリアや照明と比べると、店内に流れる「音」はまだまだ軽視されがちです。しかし、日本大学理工学部建築学科環境工学の木村研究室の調査によると、音環境の良いお店を選んでいく人は、調査対象のうち約70%にのぼります。また、反対に音の悪いお店を避けたり、入店してもすぐに立ち去る人は全体の80%にも及んでいます。心地よく、クオリティの高い音は顧客がお店を選ぶ上で重要な条件になっているのです。

詳しく見る

空間規模、用途、予算に合わせて選べる豊富なラインアップ

ボーズの商業空間向け音響システム は、空間コンセプト、空間特性、業態に合わせたプランニングが可能です。商業空間用に最適化された「FreeSpace®」シリーズを中心に、多彩なラインアップのアンプとスピーカーで、小空間から大規模施設まで予算に応じて機材を選択できます。
例えば「FS3-4 」は、店内に取り付けても目立たない超小型サイズながらも、豊かな存在感のある音楽再生を実現しています。 また、従来のシステムの常識を一新するデジタルアンプ内蔵DSP「FreeSpace®4400 」は、お店のスタッフの手を煩わせることなく快適なBGM環境を、オートマティックに創り出します。

インテリアと音響機器の融合

独自の理論に裏打ちされたユニークな形状、あるいは音質を犠牲にすることなく超小型化を追求したボーズのスピーカーシステム。その機能・性能のみならず、視覚的に「良い音」を予感させるインテリアの一部ともいうべきエレガントなデザインが、高品位なBGMサウンドとともにあなたのお店を魅力的に演出します。

店舗運営の効率化

ボーズの商業空間向け音響システムでは、BGM操作環境も徹底してシンプル化。たとえば「FreeSpace®4400」では、誰でも簡単に操作できるシンプルな専用コントローラーをオプションとして用意。さらには異なる録音レベルのソースも自動的に最適化するOpti-souce®音量レベル管理機能なども搭載しています。スタッフの方はBGMのコントロールにわずらわされることなくお店の運営サービスに集中いただけます。

商業空間向け音響システムの導入事例はこちら